研究開発:樹木活力度の客観的手法の確立


基本的な考え

■この研究開発が必要な理由

目視や経験といった外観基準による樹木活力度の基準への脱皮

※樹木の活力度とは樹木の元気さ、健全性を示します(一般で言う樹勢です)。

「目視や経験といった外観基準による樹木活力度の判断には限界」が来ており、回復作業に失敗しても「樹木の寿命によるものである」といった理由で、責任回避される事例が多く、「行政としても天然記念物等の貴重樹木の保全に関する予算化を積極的に進められないのが現状」です。

しかし、より「具体的、客観的な樹木活力の定量化が可能となれば、貴重樹木の本来の活力度が明確に把握できるため、衰退度合いが数値として明確となった場合、保全のための予算計上が行いやすくなる」と私達は考えています。


■この開発がもたらすインパクト

現在は、あるフィールドで、「サクラ約250本程度の様々なデータ蓄積」を行っています。

しかし、次の開発は「松をターゲット」に考えています。「近年、問題となっている松枯れ対策は、衰退した松に害虫が侵入することで、被害が生じます。この場合についても、常時、活力度を定期測定しておくことで、一定の衰退レベルに達した段階で早急に処置を行うことで、松枯れを防止することができる」と私達は考えています。

現在は、まだ、研究開発段階で事業化には至っていませんが、「研究メンバーはすべて京大出身の樹木各分野専門家の集合体」です。今まで、「単独の分野での樹木に関する研究はなされていましたが、樹木に関するあらゆる分野の専門家が共同で研究すること自体が極めて異例であり、かつ手法確立のスピード・信頼性は高く、今年7月末で基礎研究は終了予定」です。

この樹木活力度客観的手法の構築自身が、農学分野においても、初めての試みで、各専門家や調査に参加している大学院生等が、それぞれの分野で今秋の学会の発表や研究論文作成を予定しています。

研究開発メンバーは、こちらです。


当社の弱みを強みに変えるため

「当社の現状においても、主観的な判断に基づいているため、診断者育成に時間を要します。また、対象樹木の現場で調査しなければならず、移動コストも必要」となります。

しかし、この「手法が確立されれば、第三者が遠隔地でも健全度評価が可能となるため、その結果に基づいた処置方法を提供することでFCなどの全国展開が可能となるため、当社の成長の鍵をにぎる研究」であると認識しています。

当社が想定している、「主要ターゲットは、公園やサクラ並木を管轄している行政の皆様」です。ただ、「当社独自ではなく、NPO理事(京大中心)との共同開発であるため、手法における第三者の評価は高いと予想」され、信頼性の点からもターゲットやマーケット規模は相当額であると予想できると私達は期待しています。

NPO法人グリーン・エンバイロンメントとの共同研究開発は、こちらです。


事業化へ向けて

現在、この研究開発の事業化に向けて、様々なスキームを構築中です。

このサイトをご覧いただいた、「大手企業様や行政の方で、ご協力をいただける方」がおられれば、ご連絡下さいませ。

「研究開発の具体的な内容や蓄積データ、測定手法等についてもお知らせ致します。」