以下の秋則さんの無農薬栽培の物語は、ある方と二人で酒をかわしながら聞いた実話です。
無農薬リンゴ栽培の決意 当初、秋則さんは農薬を使い、通常の栽培方法でリンゴを作っていた。 しかし、農薬の影響なのか妻の体調が急変した。 もともと、リンゴは、通常、十数回の農薬散布が必要なほど病害虫に弱い。 その困難さを知っている家族に相談すると、「できないかもしれないがやってみろ」という答えに、 前人未到の無農薬・無肥料のリンゴ栽培を彼は決意した。 |
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厳しい道のり 農薬という環境に慣れたリンゴ園では、苦難の連続であった。 害虫を妻と二人で手づかみするが、 取っても取っても害虫は減らず、 夜に畑へ行くと、カサカサと葉を食べる音が聞こえてくるほど、 どうしようもない状況だった。 何年経っても、リンゴは実らない。 農薬漬けの生態系に慣れたリンゴを変えるには、 どうすれば良いか。 様々な試みを行うが、変化がない。そのため、 夜には町でパチンコ店員やキャバレーの呼び込みといった アルバイトをしながら、 昼は農作業という毎日が続いた。 |
(散布写真) |
初めての実 |