現在、日本では有機栽培による農産物のマーケットが活気を見せています。
従来は、公的な規格がなかったのですが、最近になって、有機農産物の認証機構や認証規格が決まり、
今まで、有機栽培農産物とされていた農産物のほとんどが、淘汰される時代になってきました。
このような中、農薬だけでなく、有機・無機を問わず一切の肥料を使用せず、
自然の力のみを利用した自然栽培農法 を20年余にわたり、実践されている秋則さんの生産物は、
現在、出まわっている有機農産物の究極の形と言えるのではないでしょうか。
また、世間で言う認証規格に合致した農産物という枠を超えた、
まったく別の「幻の食」の提供者だと言えるかもしれません。
通常、十数回行う農薬散布をまったく行わない栽培方法をとる。
病害虫に対しては、防除として酢(80倍?500倍に希釈)を散布するのみである。
りんごはワックスの上がりが少ないため通常のりんごより日持ちする(肥料を与えないため、
ワックスの原因となる過剰な窒素分が少ない)
りんごジュースは一切の添加物・保存料を使用しない。

※有機肥料も使用しない理由

彼は、農薬だけでなく肥料も使用しない。世間で言われる有機栽培は、堆肥を使用することが多い。
しかし、堆肥のもととなる家畜は飼料にはビタミンなどが入っており、
結局は堆肥にも化学物質が混入していることになる。
だから、彼にとっては有機栽培は実は、無機栽培に近いものになるとの考えから、完全に化学肥料を使わない。